鍼灸院ってどんなところなの?どんな環境で治療をしているんだろう?
いろいろと不安に思っている方もおられるでしょうから、あけぼの鍼灸院の治療室を紹介します。
紹介しますとは言いましたが、自慢できるような治療室でもないし、紹介するものがあまりない、はて困りました。
簡単な紹介にとどめておきます。
赤外線温熱器により肌寒さを感じることなくリラックスして治療を受けていただけるように心がけています。
患者さんのプライバシーに配慮し、各ベットはカーテンにて完全に個室化されます。お隣で治療をされている方が見えるような事は一切ありません。
治療室をオープンしてもう20年ほど経過しました。開業当時、お母さん・おばあさんが子供づれで来院すると、待っていることに飽きてしまった子供が治療室の中をウロウロしてしまい困りました。どうしたら子供がじっとしていられるのかなーと思案したところ、ホームセンターのお魚さん展示コーナーの前で水槽に見入っている子供を見ました。あっ、これだ!とひらめいて待合室に水槽を置くことにしました。
治療を待つ時間にユラユラと揺れる珊瑚や魚を見ていると心が安らぎます。と、私は思っています。単なる自己満足かもしれませんが。
ドイツの医療施設では水槽を導入しているところが多いんだよ、と尊敬する先生から教わったこともありました。魚の予測できない動きを見ていると脳波が安らぐんだそうです。とくに青色が良いとその先生は言っておられました。
水槽は水換えや掃除がなければ最高なんですけどねー。
ちょっと野暮ったいかなーとも思いますが、待合室の壁にはたくさんの色紙が貼ってあります。当院にはたくさんのスポーツ選手が治療に来るんですが、あるエースが大会直前にアクシデントで肩を痛め投げられなくなってしまいました。二人で苦労しながら治療を続け、決勝戦にやっと間に合い甲子園切符を手に入れました。その時の思い出にと一枚サインしてもらいました。それ以来、優勝した選手は「自分も・・」とサインが増えてしまいました。後輩にとっては「次は自分たちが・・」と良い励みになっているようです。
左は甲子園へは行けなかった選手の小さなサインですが私にとっては宝物であり大切な思い出でもあります。